新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

リストラなう!番外編3 父からの手紙

 久しぶりに晴れた土曜で洗濯をいっぱいしたんだよ。ところがアパートのベランダにカラスがたびたび来襲するのでせっかくの洗濯物に糞をするんじゃないかと超心配。石原都知事閣下には五輪誘致ではなくカラスの駆除をぜひお願いしたいんだよ。そのほうが都民の支持を得られると思いますよ?
 ところで昨日のエントリで引用文の中に個人名とおぼしき記述があるのを忘れてました。無視してくださいね。このブログは匿名であり、実在の人物・団体とは関係ありません、というのが建前なので。あと「コメントは消さない」「引用文は勝手に直さない」て原則でやってます。そこんとこ一応、よろしく。


■退職する、と親に言う
 話はだいぶ前に戻る。3月、リストラの実施が発表され、面談が実施され、「辞めようかな?」と思ったときふと「田舎の両親に知らせないといけないなー」と思い当たった。当たり前ですね。親不孝もたいがいにしないといけません。
 まだ二十一時過ぎだが七十をとうに過ぎた年寄りは夜が早いのでもう寝てるかもしれん、と急いで電話した。
「もしもし、父ちゃん? 俺。今いい?」
「なんじゃ久しぶりじゃのう。ええよええよ」
「実はその、会社が希望退職を募集するんで、応募しようかと思うんだけど」
「ほうか。……会社辞めるゆうんか?」
「うん」
「そりゃー電話でできるような話じゃぁないのぅ。近々会(お)うて話を聞かせてくれぇ」
「えっ、今忙しいから無理!」
「じゃったらそっち行くけん、時間作ってくれ。明日はどうか」
「残業が終わった後ならええけど」
「ちょっと待っちょれ」
 そう言って電話を切り、しばらくするとまた電話が鳴った。
「明日、竹橋のホテル●●を取ったけー、仕事済んだらおいで。長(なご)うなるかもしれんの」
 年寄りのくせにフットワークが良(え)えのう。
 あれ? だけどなんか変だな。
 ていうか、父ちゃんは電話会社で働いて俺を育ててくれたんじゃーなかったかな? でもやっぱり電話じゃダメなのか。そうか。ま、そんなもんか。


 翌日、父は母を伴って竹橋のホテル●●で待っていた。ま、ここでの話は長くなるので割愛するが、会社から渡された明細とか組合のチラシとか見せて説明すると情況を理解してくれた。
 それでも最後までくどくど言ってたのは「辞めた後のアテはあるのか?」だった。「アテもないのに辞めるとは何事か」とも。
 しかしねー、求職してアテができたから辞める、なんてうまいことあるわけないだろ、今時。学生さんの就活なんてすごい時間とコストを投入してやってるんだよ。それが仕事の片手間にこそこそ再就職活動したくらいで仕事が見つかりゃ世話ーないぜ。
 ま、具体的に求職とか何の活動もしてないのにこーゆう言い草する息子も息子なんだが、「アテがないと辞めてはいけない」んだったらいつまで経っても辞めると決められない、何か堂々巡りになりかねない気がするんだよね。それが一番健康に悪いよね。
 その時は一応わかってくれたフリなのか、わかってくれたのか、わからないが、ともかく「じゃあ元気にやれよ」と言われてホテルを後にしたのだった。


■父からのメール
 その後会社に正式に届けを出したり、不用意なブログを始めてしまったりと、いろいろあった。で、昨日の夜は気の置けない社外の人と居酒屋で飲んでたんだが、手元のiPhoneがぷるぷる震えているのに気づく。
 父ちゃんからメールが来ていた。

 月曜日に「●●社 リストラ」でWEBを探していたら、「たぬきちの『リストラなう』日記」というブログに当たった。さては、と思って3月29日の「その1」からブログ部分を全部印刷して読んだ。ここまで来ればしんどかろうが頑張りんしゃいというべきだろうね。親にしてみればうーんと言いながらハラハラして見ているといったところか。外野席の皆さんは玉石混淆なから大変賑やかだね。何はともあれ身体には気をつけてな。ではまた。父母。

 うわ、親バレしてやんの。しかもググられて。
 これは恥ずかしいなあ。
 少し前にTwitterで「ふと気づくと親にフォローされてた。死にたい(笑)」ってのを見たような気がするが、まさか自分のブログが親バレするとは思わなかったよ。死にたい(笑)。
(ところで、Twitterでは親にフォローされるのもイヤですが、上司からフォローされるのもかなりイヤですよね? いや余談です、すみません)
 まあ、そういうことで俺は元気にやってますよ、父ちゃん。
 しかしブログを印刷して読むのはやめれ! 資源の無駄だよ!