Amazonが中国の詐欺業者に加担している実例(恥)【10/25追記アリ】
【追記】10/25になって《Amazonマーケットプレイス保証》が受けられるようになりました。返金のボタンがアクティブになり、返金処理が可能になったのです。以下の本文にも追記を注記します。
先日、Amazonで「猫じゃすり」を注文しました。呉市のヤスリ製造業者さんが開発した、猫を撫でる道具です。大人気でバックオーダー、順番待ちになっている。
ところがAmazonで[正規品]と書いて正価より1000円安い、という商品が出ていたのです。喜びいさんでポチりました。
しかしこれが詐欺サイト、いやいや、天下のAmazonに堂々と出店している詐欺業者だったのです。
1.出品者はメーカー「ワタオカ」ではない。中国企業?
出品者名が《ワタオカ》となっていますが、ウソです。
実際は《販売: NewzeroIn》です。
この業者《NewzeroIn》の《出品者プロフィールを表示》を見てみるとわかりますが、最悪です。
《商品が届かない》というフィードバックがぞろぞろついているのです。
しかし、これら業者の悪評紛々は商品の注文ページからは気づきませんから、詐欺と知らずに《購入》ボタンを押してしまうのです!
なお、私は本物の「猫じゃすり」を1本所有してますが、良いものです。呉市の「ワタオカ」さんは良いメーカーです。そこのところお間違えなきよう。悪いのは詐欺業者「NewzeroIn」です。
2.配達は来ない。フィッシングサイトURLを送ってくる(笑)
要するに、私もこの詐欺に引っかかりました。
10/9に購入ボタンを推し、《配送業者 中国邮政》が《10/21》に配送する、ということになりました。
その10/21、私は外出していたのですが、SMSで、
お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。 下記よりご確認ください。h_ttp://b.b456b.top
とのメッセージが届きました(転記に当たりURLに_を入れています)。
しかし、このURLはフィッシングサイトとして登録されているものなので、Chromeやsafariではアクセスできません。
そしてマンションのインターホン録画で訪問者を確認すると、この日10/21はうちへの訪問者はありませんでした。配送業者なんて来ていないのです!
3.Amazonには返金リクエストできない【追記あり】
Amazonの《注文の詳細》ページで《注文に関する問題》を選び、《荷物が届いていません》をクリックしても、《返金をリクエストできません》と言われます。
申し訳ありませんが、この注文は「Amazonマーケットプレイス保証」での返金の対象となりません。最大配達予定日の後3日間まで、またはトラッキングステータスが配達済みとマークされるまでお待ちください。 注: また、最初に出品者に問い合わせて、応答を待つか、お客様が返金をリクエストする対象となるまでに48時間待つようお願いいたします。
なんと、詐欺に遭ったユーザにAmazonは返金をリクエストさせない、注文をキャンセルさせない仕様なのです。
【10/25追記】翌日、返金リクエストが可能になりました。どうも、10/21の予定日から中3日の経過が必要だったようです。10/24を「3日経ったのに」と思っていましたが、数え方が違っていたようです。また、不安だったせいもありました。
10/23時点、詐欺業者は、配送状況を《明日までにお届け予定》と書き換えました。すると、配達予定日を過ぎたことにならないので、ユーザーはAmazonにキャンセル・返金させることができない、というわけです。配達予定日を何度も変更すれば、そのつどキャンセルできない期間が延びる、ということだと推測されます。
Amazonのシステムの穴を突いた、巧妙な詐欺です。
【10/25追記】10/21の配送予定日から中3日経過し、マーケットプレイス保証が可能になりました。上で推測したような「未来永劫返金処理はさせない」といったことはないようです。ご心配おかけしました。
Amazonが用意しているのは、《注文に関する問題》というページで、業者宛にクレームのメールを送るというシステムです。業者はクレームの2日後にメールで返事を寄越してきます。
本当に申し訳ありませんが、この前に発送した荷物が税関の検査を通れなかったため、戻されました。ご注文品は2019年10月15日に既にもう一度発送しましたので、ご迷惑かけまして、誠に申し訳ございません。
もうおわかりのように、これもウソです。業者は私に《荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました》とSMSを送ってきました。矛盾してますね?
「配達に来た」というのはウソですから、「通関できなかった」というのもウソなのです。
このように、いつ返金手続きが可能になるかわからないので、諦めて泣き寝入りするユーザが大半なのではないでしょうか
4.「NewzeroIn」は詐欺業者。結果的に天下のAmazonが詐欺の片棒を
このような業者を野放しにしているAmazonの責任は大きいです。
そもそもユーザの評価が「否定的 81%」と最悪の業者を、放置しているのは大問題でしょう。金額が小さいからかまわないのか?
すぐに全容を調べて、全被害者に補償し、この業者の責任を明らかにすべきです。そしてAmazonが詐欺に加担してしまったことを公にして謝罪すべきでしょう。
私もこれからキャンセル・返金手続きを取りたいのですが、Amazonの仕様のため現在は《返金をリクエストできません》。さあ、どうなるのでしょうか。
【10/25追記】
配達予定日から中3日経ち、無事に返金リクエストは受け付けられました。この点はAmazon、評価できると思います。というか、ホッとしました。
ただし、ユーザが詐欺業者でうっかり買ってしまい、時間を無駄にする、いらぬストレスを受ける、といった弊害はやはり看過できません。
とくに、マーケットプレイス業者の評価が商品購入画面からはわかりにくい、業者名が小さい、ブランド名や元メーカー名などに偽装できる、といった仕様は、Amazonが詐欺の温床になっている原因かと思います。
早急に対策してもらいたいです。
ベゾスさんは宇宙ロケットに注力する千分の一くらいのコストを、Amazon店内で詐欺師が横行するのを防ぐことに使うと良いと思うのですが。