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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

リストラなう!その22 なんでブログ書くの?

 今日も昨日に続きいい天気であった。やっと春らしい晴れた空が続くわね。空気が乾燥して日が落ちるとけっこう寒いけど、まあいいかって。あんまり寒いのでラーメン頼むときつい反射的に味噌ラーメンにしちゃうね。例年ならそろそろつけ麺にシフトする季節なんだが…。
 さて。そろそろ勤続疲労が目立ってボロボロ感満載の拙ブログですが、ちょっとこのへんで弁明をしたいと思います。
 一つは、僕はなんでこんなブログを書いてるのか? 会社に一矢報いたいのか?
 二つめ、「完全暴露」という表現について。
 三つめ、「リストラされる」という表現について。
 DISってくださる方も応援してくださる方も、この三つを誤読してらっしゃるケースが多いのであえて注釈・弁明させてください。


■一矢報いる気なんてまったくなくて
 正直、とくに動機があってブログを始めたわけじゃない。自分の身の周りで起きた一番面白いことを書くべ、と思ったらリストラの話が該当した、ってだけなんだよなー。
 悪いけど「会社に一矢報いよう」って気は微塵もない。そういう気があれば退職に応募しないでしょ。会社には感謝こそすれ、ネガティブな感情は一切ないですよ。…て言うとまたウソみたいに聞こえるかな?
「そんなわけないだろ!」と言われる方いらっしゃるかもですが、ご期待に添えなくて悪いけど、そうなんですよ。
 そもそも、会社がリストラやってることをブログに書くのは特別なことなのか? と疑問に思う。リストラって、しんどいことだったり辛いことではあるけど、恥ずかしいことじゃないし、ましてスキャンダルでもなんでもないでしょ。告発すべきことでもないし。企業を再建して存続させようとする大事な行動だよね。基本、僕はそれに賛同してるからこんなもの書いてるんだと思うよ。動機の二割くらいは。ま、残りの八割は「単に面白いから」だけど。


■「完全暴露」ってナニ?
 ネットニュースのみなさんがこのブログ紹介するとき、なぜ「完全暴露」って表現するんだろう? この意味がわからない。
 僕が書いてることで「暴露」に該当するのは給料明細だけでしょ? 個人個人の明細は当人しかわからないからね。でも減給の率だとかは全部オープンな数値なんだよね。
 ネットニュースの見出しをつける人は、下手だよね。語彙が少なくて、テキトーで。自分でつけたピント外れの見出しにひきづられて、データとか起きてる事象を正しく読めなくなってるというか。そこらへん、新聞や週刊誌などの既存メディアと同じダメさに陥ってると思うよ。予定調和が好きっていうか、既存とか新しいとか問わず、どんなメディアでも陥る問題なのかもね。「人は自分が見たいものしか見えない」ってことか。


■「リストラされ」てないよ?
 僕は最初から今まで、一度も「リストラされる」って書いてないと思うんだが、世間はそうは読まないねえ。不思議だ。
 僕が書いてるのは「リストラが始まったので退職に応募した」、なんですよ。主語っつーか主体は「僕」のつもり。「会社が僕をリストラした」じゃないんですよ。
 これは僕以外の応募者も全員同じ気持ちなんじゃないかな。誰ひとり「私はリストラされた」と思ってる人はいないと思うよ。いや、直接みんなに訊いてないから憶測だけど。
「いや、それでも君は企業の身勝手な行動の犠牲者なんだよ。自分では気づいてないかもだが、君は資本主義経済の犠牲になったのだ」とか仰りたい方、いらっしゃいます? いないよね?
 もしこのブログ読んでそういう気が少しでもする人は、……どうしようかね。どうにもならないね。やっぱり「人は自分が読みたいものしか目に入らない」ってことですかね。



 今回わかったのは、「リストラなう」ってタイトルがあると、人はそれを自然に「リストラ(された)なう」と読んでしまうんだろうね、ってこと。
 でもそれ、間違ってるから。少なくとも僕の身の上に起きてることとは違う。
 ブログを書いたことで「人はこう読む」ってわかったのはとても収穫だった。人は文脈というか物事を見るためのセット(構え)を予め持っていて、そこに引っかかる情報だけを拾うんだね。
 じっさい僕もこのリストラという情況で目にしたもの、見聞きしたことをなるべくたくさん書き残そうと思ったけど、結局僕は僕の興味があることしか記憶してないし、書けないんだよね。全貌を書き記すなんてことは無理。こんなことやってるといろんなこと教えてもらえたりするけど、世間から見て面白げなことでも、僕自身が興味を持てなかったら書けないんだよね。書く方にしてこうだから、読む方も同じことが起きるのは仕方ない。ていうかそれが自然なんだろう。
 出版界の様々なトピックにも誤読されてるものはいっぱいあるんだろうな。出版界を議論してる大勢の人にとっては、「再販制度」は悪いものだし、「取次」は既得権のカタマリだし、「電子書籍」は未来を拓くもの、なんだろうね。無条件に。前提として。
 でもそれ、違ってるかもしれないからね。
 気をつけないとなあ。(つづく)