新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

「たぬき教」とは何か。たぬきちを名乗りながら僕は知らなかった

庭先や玄関先に信楽焼のたぬきを置いている家を、ときどき見る。
文京区音羽鳩山会館の庭には、巨大な、2mはありそうなたぬき像が屹立していた。歴史を重ねた趣ある洋館とたぬき。ものすごいミスマッチだった。支援者からもらったものは捨てられない、政治家の残酷な宿命をそこに見て、僕は戦慄した。

※これは某所のたぬきで、鳩山会館のではありません。

たぬき、である。
中途半端に人間に化け、酒を買いに行っている姿らしい。笠をかぶり、通帳(掛け売りの帳面と思われる)、徳利。
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これがなぜ多くの家に飾られるか、先日ある人が教えてくれた。
たぬき=「他を抜く」からだという。
なんと、たぬきは出世、繁栄、弱肉強食のシンボルとして崇拝されていたのだ。
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実在のたぬきは、小さな動物である。最近はネコ属イヌ科タヌキ目に分類されるという(これは分類の大小が逆であるとのご指摘をいただきました。コメント参照)。ネコなのか?うそだろ。
春先に都内の某運動公園で楽器の練習をしていたら、足元をタヌキが通り過ぎた。柴犬よりちょっと小さいくらいの体高だが、身体つきはみっちりと太っていて、シッポは太かった。十分に敏捷そうであったが、身体つきが太めなので精悍には見えない。
これが、弱肉強食・立身出世のシンボルなのか。
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庭先や玄関にたぬきを飾っている家のことを僕は「たぬき教」と呼んでいた。
これが本当に信仰の対象、というか験担ぎ、崇拝の一種であったとは、ショックである。
たぬきを崇める宗教を考えようとしていたのだが、そこはすでに空席ではなかった、というショックである。
失礼しました。