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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

ゆうべ、私もドラッグを使ってしまいました。

 昨夜は暑かったですね。都内では日没後何時間たっても外気温が30度を切らず、そうすると冷房しない室内は32度くらいになるわけです。それなのにナスの味噌炒めを作ったりしてしまったので、いよいよアパートの部屋は暑くなり、22時過ぎてもう寝ようかなと思っても暑くて寝られない。
 ここで素直にクーラーを使えばよかったのですが、先週風邪ひいてエライ目にあったのでクーラーは使いたくなかった。
 そこで最終兵器を使ってしまったのです。
 …睡眠薬


 僕は鬱病で医者にかかってた頃、不眠と早朝覚醒の症状もあったので、ご多分に漏れず抗うつ剤以外に眠剤も処方してもらってました。いろいろいただきました。ハルシオンベンザリンマイスリー、ものすごく眠れなかったときはメジャートランキライザーも処方されたな、蛍光色で見た目も怖い薬だった…そしていちばん良く効いたのがロヒプノールでした。
 ロヒプノールは現在の主流であるベンゾジアゼピン系の中でも中長期(最長だと8時間くらい、最低でも4時間は)に効く、そして即効性もあるという、このところ最強の眠剤です。翌朝イヤな感じが残ったりもしないし、ダルさや眠気が残ったりもしない(これを「キレがいい」という)。使いやすいうえに頼りになるという、本当に素晴らしい眠剤です。


 ところがこれ、米国などには持ち込み禁止らしいんです。僕は米国にはほとんど行かないし薬を持って行ったこともないのでよく知らないのですが、正式には医師から処方されたことを示す英文の文書を携帯しなければならない…なんて聞いたことが。本当ですか?
 なぜ米国では禁止されてるかというと、レイプドラッグとして使われたかららしい。
 なにしろ即効性があって中長期効くわけです。しかも、眠剤のなかにはすごくニガいのとかありますけど、ロヒプノールは無味無臭で水に溶けるので飲み物に混ぜることもできる。そしてキレがいいから、一服盛られたことも気づかない…こりゃ大変だ。
 前に書いた「ブラジルではコカインでハイになりすぎたのをロヒプノールでなだめる」というのは、この薬が一部の国では禁止薬物であることにもよるでしょう。アングラマーケットで取引される品だから、子どもギャングなどに珍重されるんでしょうね。


 こんな強力な眠剤ですから、1錠飲んだだけで摂氏32度・湿度65%のアパートでも問題なくコロリと眠れました。…朝起きたら汗だくになってましたが(笑)。


 しかし、こんな素晴らしい薬にも短所はあります。そう、副作用です。
 副作用のない薬はない…とくに向精神薬で副作用のないものは皆無と言っていいでしょう。もちろんロヒプノールにも副作用はあります。僕の場合、3つの副作用をよく体験します。
 1つは、飲んだのにすぐに横にならずウロウロしてると出る副作用。まず、だんだんハイになるんです。多幸感に包まれ、酒によったようによろよろする。健忘も起きます。その間DVD見たり本読んだりしても翌朝はまったく覚えてません。
 2つめ。前述の、飲んでも眠りについてない状態のときとか、翌日薬がだんだん抜けてる状態のときに、食欲が異常に昂進します。何を食べても美味い! ロヒプノールを常用する人には太る人もいるようですが、これが原因ですね。
 3つめ、翌日完全に薬が抜けたと思った頃に出るのですが、異常に饒舌になります。テンションが高くなり、しゃべるのが楽しくて仕方がない。もしも自分が犬だったら、ちぎれるくらいいっぱいに尻尾振ってる状態ですね。職場で「お前今日うるさいな」と言われることがあったのですが、それは必ずロヒプノール飲んだ翌日でした。


 そんなわけで、今日はこれから異常食欲とか異常テンションになるんだろうなあ…とちょっと憂鬱です。もしかすると、こんな朝からエントリ書いてるのも副作用でハイになってるせいかもしれません。
 僕は、向精神薬は悪いものじゃないと思っています。鬱病の死ぬ苦しみから救ってくれたのも薬でしたし。こんなふうに暑くて眠れないから眠剤飲む、というのはちょっとイケナイ使い方ですが、まあ以前処方された残りがちょっとあるていどですから許してよね。そして、自分にとってどんな作用と副作用があるか、社会的にそれがどういう意味があるのかを認識して対処できれば、向精神薬は反社会的になることはないと思うのです。前のエントリで「覚醒剤といったってそんなにたいしたもんじゃない」なんて書いたのは、この経験が元になっています。もちろん僕は覚醒剤をやったことはありませんが、向精神薬の一つであることは厳然たる事実です。ヒトは必ず、それをコントロールできるはずです。
 けどなあ…処方薬一つでこんなふうな副作用がいろいろ出るんだから、ある意味難しいっちゃ難しいのかもね。