新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

ブログ休眠していた間、何をしていたか

いちおう、ブログをサボっていた間の不義理を、わざわざ読みに来てくれている読者に詫びておこう。ごめんなさい、でした。

でもこの先もブログを書くかはわからないので、また不義理するかもしれない。あらかじめ謝っときましょう。ごめんなさい。

(これは、ラジオでピーター・バラカンが、誰だったかアーティストの訃報に接して番組で追悼して一曲かけたところ、リスナーから「彼はまだ死んでいない」と報せが入り、「すいませんでした。でもまあ、あらかじめ追悼しておきましょう」と名言?迷言?を言った件の顰みに倣う、というやつである。あの時は聞いててのけぞった)

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ブログも書かずに何をしていたのか、ということを簡単に報告しておこう。

会社を辞めて一年弱は失業給付金を貰えるので、何もせずに暮らせるはずだった。月額だいたい20万円だった。

だが、何もせずにお上から金を恵んでもらって過ごす毎日は、かなり辛かったので、途中でそれはやめた。その辺の事情は本に書いている(1章〈失業給付金──タダでお金を貰える生活は、魂が抜けていきそうになった〉の節)。

 僕は在宅でできる仕事を始めた。電子書籍制作工房のような会社があって、外部スタッフにしてもらったのだ。始めの頃は月の売上が数万円ということもあって「どうなるんだろう?」と不安だったが、やがて「緊デジ」バブルが来たりして、幸いにも忙しく稼がせてもらった。今電子書籍市場は成熟したのか再び売上が激減しているが、まあこの先も別の仕事をしたりして糊口を凌ぐワケだろう。ポール・オースターの「Hand to Mouth」を思い出す。気分だけオースターになって自分を慰める。

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禅、曹洞禅に傾倒したり、歴史研究にのめり込んで史料を読む勉強会に出たり、図書館に籠もって本を読んで資料をまとめたり、といったこともした。うつつをぬかす、というやつですね。でもこうして作った資料のスクラップ的抜き書きのExcelファイルは、なかなか宝物になりつつある。今も、印象的な本を読んだら内容を抜き出してExcelでメモを作っている。

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この間、何度か病気というか体調を崩した。

会社員時代から引きずっていた腰痛が、日々ぼうっと過ごしていた頃再発した。これはヨガをやるようになって出なくなった。

足の裏に小さな膿疱?がたくさんできて、皮が剝けてひりひり痛む、というのに悩まされた。これは一年以上続いたかもしれない。皮膚科では「掌蹠膿疱症」と診断され、ステロイド軟膏とか使った。

胃を悪くして、何カ月も美味しくモノを食べられなかったこともあった。胃を壊すと、絶え間ない節制以外に治す手段はないんだね。辛かった。悪い病気じゃないかと疑って初めて胃カメラを飲んだ。結果、「胃カタル」という平凡な病名が確定した。今はすっかり良い。

かなり大事になったのは、痔瘻だった。旅行先で尻に深そうなおできができて、痛んで歩きにくい、というのが初期症状だった。これは旅行のストレスとかがなくなると消え失せるので、医者に行くまでしばらく間が開いてしまった。切るとかになるのかと恐かったのもある。

結果、新大久保の山の手クリニックという大病院で、その筋では有名な名医の手術を受けた。Facebookで「今度入院する。痔瘻で」と書いただけで同病院の同医師の施術を受けた、という友達が続々現れたのには笑った。ほんとに名医だった。今はすっかり良い。ただ、電気メスは焼き肉の匂いがして複雑な気持ちになった。ヒトの肉って美味いんじゃない?という疑問が残った。

今も身体の一部が悪くて通院している。左膝の半月板が傷付いていて、歩くと大変痛むのだ。これは地味に影響がすごくて困っているのだが、幸い長く付き合えそうな良いお医者さんと巡り会えたので、きっとしばらく通えば良くなるだろう。

他にも、巻き爪が痛んだり、老眼に苦しんだり、歯の補修がうまくいかなかったり、いろいろ困ることはある。人体は専門家によるメンテナンスが必要なのだ。

あと笑ったのが、整形外科で血液検査した結果を今週聞いたのだが、「尿酸値が低すぎる」というのだ。ご存知の通り、尿酸値が高すぎると痛風になる。低い分にはいいだろうと思ったら、やっぱりいけないんだと。なので痛風に悪い食べ物をなるべく摂るように、と医師の指令が出た。八百屋で「痛風に悪い野菜は?」と訊くと、「ブロッコリとか、芽のものはたいがい良くないね……あとはストレスだね」と言われた。「いや尿酸値が低すぎるから高くしないといけないんだ」と言うと「そりゃストレスがないせいだよ」と断言された。なかなか侮れない八百屋であった。

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まあ他にも、退職金を利殖でスッて大いに落ち込み、鬱病再発しそうになったとか色々あるのだが、その辺は本を参照してくだされ。