新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

東京マラソン失格顛末

東京マラソンが終わった。それも、僕の場合15km地点の品川折り返しで終わった。
11時48分の関門が閉まる時刻に間に合わなかったため失格したのだ。

なんということか。あれだけ周囲に喧伝しといて途中リタイア、しかも本人はまだまだ走る気満々なのに。
今回の作戦は1km8分のペースをキープして6時間で走り切る、というものだった。東京マラソンの制限時間は7時間、余裕のはずだった。
だが、スタートが最後尾のKブロックで、スタートラインを通過したのが号砲の20分以上後。ここですでに制限時間というか各関門の閉鎖時刻にリーチがかかっていたのだった。
それでも5km、10kmの関門は余裕でクリアできた。問題は12km前、芝公園でトイレに寄ったのが失敗だった。
今回、たまたま職場の知り合いがやはり当選しており、しかも同じKブロックスタートだったので、楽しく連れ立って走っていた。その同行者が尿意を訴えたので芝公園に寄ったのだ。
ここでは時計が止まったので(nike+iPodiPhone版は靴の信号が来ないと計測が止まる)正確な時間がわからないが、20分近くロスしたと思う。再び走り出して12kmポストを通過したときは11時38分だった。
切れ切れの情報が飛び込んでくる。「11時48分に15km関門閉鎖」「いやまだ大丈夫」「ロスタイムがあるはず」…正しいのは最初のやつだった。
僕は1km8分で走るトレーニングしかしてない。7分で走ることもできなかないが、かなり足を使うだろう。だが関門閉鎖がわかった13kmすぎからは1km5分ペースで飛ばした。これは辛かった。
そして、品川の関門に着いた時、コースは閉鎖されていた。


悔しいの一言だ。判断ミスで失格なのだから。
実は僕はあのとき尿意がなかった。それでも同行者と一緒に走ることを優先させたから。
同行者も判断ミスをしていた。この人は僕なんかよりずっと速く1km7分で走れる人だったのに、僕に付き合ってペースを遅くしてくれてたのだ。
結果、2人そろって失格。残念の極み。


でもいろんなことがわかった。走るのは楽しい。とくに、誰かと一緒に走るのは。僕は音楽やラジオのpodcastingとかいっぱい用意してたけど全然聞く気にならないくらい、話しながら走るのは楽しかった。
そして10km過ぎて身体が十分温まると、走ること自体が楽しくなる。まだランナーズハイには及ばない状態だが、それでも相当楽しい。
だから一番楽しい時に失格を食らったのだ。悔しいわけだ。
だが冷静に考えると、もし激走の結果15kmをクリアしてたとしても、僕の足はもう終わってたので完走はできなかっただろう。それほど、ペースを変えたことは大変だった。

これが今回のログだ。うまく1km8分で来ているのがわかる。この先を見たかった。
いつかはこれもいい思い出になるのかもしれないが、今は呪い、呪縛された気分だ。僕の中の東京マラソンは終わらない。誰か終わらせる方法を教えてくれ。