新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

AMラジオにはポップな懐メロが似合うんだよ

 雨の中、残業終えて帰ってきて、遅い晩飯を食っていたんだよ。卓上コンロにグリルを据えて、残り物の肉と茄子を焼いて、冷や奴を添えて。ちょっと焼酎の水割り呑んだりして。オーストラリア産の赤身肉だけど、肉汁が流れてしまわないように焼けばなかなか旨いんだよ。
 卓上にラジオ置いて、聞くともなしに聞いてると、古い古いポップがかかった。スリードッグナイト「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」。続いて「ヘアー」の曲とかドリフターズとかジョン・レノンの「スタンド・バイ・ミー」とか。オーティス・レディングとかナット・キング・コール。古!
 ビートルズの「イン・マイ・ライフ」をジングルに使ったこの番組は、「亀渕昭信のいくつになってもロケンロール!」。http://www.nhk.or.jp/kame/
 この亀渕って人は、ホリエモンニッポン放送買収しようとしたときの社長じゃん!? それがなんでNHKのDJやってんの!?
 webページ見たら、去年ニッポン放送退職して、音楽関連の仕事がしたいとかってwebにエッセイ書いてたりしたらNHKから仕事の話が来たんだと。この番組は、AMとデジタル放送の両方で流してて、隔週で、ターンテーブルで自分でレコードかけられるDJ番組なんだと。へー、今時アナクロい。ピーター・バラカンだってCDだぞ。
 でも、この番組、なかなか音が素敵なんだよ。AMラジオなので高音や低音はスポイルされてるし、全体に音ははっきりしない、デジタル全盛の昨今では商品価値なんてないよーな音だ。それでも、なんだか丸くて暖かい音の、ライブ感ある番組になってる。僕は彼の当たり役だった「オールナイトニッポン」は聞いたことがない。僕が高校の頃はたけしがパーソナリティだったのかな? 全然聞かなんだ。当時は友達と交換して録音した洋楽アルバムのテープばかり聞いてた。そして漫画ばかり読んでた。漫画読む人はラジオあまり聞かないんじゃないかな? そんなことないかな。
 しかし40過ぎて改めてラジオ聞くようになって、このぬるーいメディアの虜になっている。最新鋭のテレビ買ったけど、あんまり見ないなー。それより適当にスイッチひねったら、こんな味わい深い番組に遭遇するラジオがいい。AMラジオ。FMはちょっと今日的すぎるから疲れる。それより懐旧趣味に走らざるを得ない、化石メディアのAMラジオがいい。この番組は拾いモノだった。隔週の火曜日、2105だそうだ。また聞くぞ。
 あと好きなのはTBSの「カキーン」かな。TBS RADIO Kakiiinしかしこの番組はDJが僕よりずっと若いのでちょっとアレだ。でもかかる曲は僕の世代ど真ん中だ。お前トシごまかしてないか?>DJ
 かかる曲の傾向は、「いくつになっても」はちょっと優等生っぽい。ジングルがビートルズであることが象徴しているように、この番組の基本線は「歴史に残るロケンロール」だ。反対に「カキーン」はあくまでも「今日的な古典ロック」を目指している。クイーンがよくかかる感じだ。あくまでイメージだが。高校のときビートルズと対立する軸としてストーンズやフーがあったはずだが、みんなもう大御所のおっさんになっているので全然対立軸ではなくなってしまった。なんだろうね、ロケンロールにもっとも必要な「反逆」を体現したアーティストは。探したいね。
[rakuten:e-yamagiwa:10006085:detail](おすすめのラジオなんだよ)