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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

SIMフリーのiPhone4S、docomoでの運用顛末(付・Androidへの愚痴)

 結局、またiPhoneを買うことにした。だけど、docomoAndroidSoftBankiPhone両方に使用料を払い続けるのはもううんざりなのだ。
 機械は圧倒的にiPhoneが良い。それはもう、Androidを一年半使って身に沁みてわかった。Androidは面白いけれど、いつまで経っても未完成のOSだ。将来そこそこに完成されるという見込みもないし、手元の機械はアップデートすらされない(一度機会があったが不自由になるのでしなかった)。山ほどある欠陥は積み残しのままだ。面白いやつだけど、もう付き合いきれない。
 SoftBankは、最近ではキャリアとして使い勝手が良くなった。以前は新宿や渋谷で繋がらないことがあったが、最近ではむしろ表参道駅docomoが繋がらないなど、回線の輻輳具合はどっちもどっちな有様だ(auは知らない。ごめん)。そしてSoftBankdocomoよりPINが速く、下りスピードも出ている気がする(体感で、です)。だけど、僕の通話やSMSの相手はみなdocomoなのだった。SMSはキャリア間をまたげるようになったけど、異キャリアへのSMS送信は1通3.15円かかるので、チャットのように使ってしまうと瞬く間に30円とか百円費消する。……失礼、docomoはすべてのSMS送信が3.15円なので、docomo同士でも金はかかるのだった。こんなの気にしてもしかたない、ってことだね。ちっ。
 いろいろ巧い手を考えるのは面倒なので、もういっそ「iPhonedocomoで使う」ことにした。

SIMロックフリーiPhoneをネットで買う
 手元にあるSoftBankiPhone3GSは古いし、筐体にヒビが入っちゃってるし、そもそも他キャリアでは使えない(たぶんこれを「SIMロック」というのだ)。だからまず、SIMロックフリー(一般にはSIMフリーと略す)の端末を手に入れなければならない。
 さっそく検索する。「iPhone docomo SIMフリー」で検索すると、先輩諸賢のノウハウがいろいろ出てくる。僕はYahoo!オークションで買うことにした。iPhone4sの黒・32GBを6万円台後半で見つけた。(失敗その1。後でXpansysという通販サイトで、もう少し安く売っているのを発見した。こっちで買えばよかった…。賢明なみなさんはそうして下さい)
 また、何年もヤフオクを使っていなかったので当時のアカウントのパスワードを忘れてて、新しいアカウントを作ったり、何万円もする出品を落札するためのプレミアム会員になったり、いろいろ面倒だった……送料が2000円かかるので払った金は7万円ほどになった。我ながら非効率である。まあ、気持ち良く取引できたからいいや。

◆せっかくキャリアを選び直す機会なのに
 次に、SoftBankを解約した。ここで、契約解除料9975円也を取られた。「しばらく待てば解除料がかからない時が来ますよ」と言われたが、それは僕の場合2013年の年末なのだった……僕は2009年の暮れにこのiPhoneを買った。2年経ったところで解除するタイミングがあったのだが、それを逸したので1万円ほど取られたのだった。
 ここで失敗その2。SoftBankの番号を持ってdocomoMNPする手があったのだが、うっかりして番号を破棄してしまった。十数年使い続けているdocomoの番号を使う、と決めていたため、「MNPにはdocomoから多額のキャッシュバックがある」ということを忘れていたのだ。MNPdocomoが今売りたがっているタブレット端末などを買い、そのマイクロSIMdocomoの言い方だとminiUIMカードか)をiPhoneに流用すれば、毎月購入補助だのなんだので3000円くらいのキャッシュバックがあったらしい。その場合端末を即金で買う必要があるが、端末はオークションで売り払って換金すればいいわけだ。世間の人は世知に長けてるしマメだなー、と思うのだが、自分にはそんなことは面倒でとてもできないのだった。オークションは一件落札しただけでもう満腹だよ。

◆実機の開封とアクティベーション
 そうこうするうち、香港から国際郵便で新品のiPhoneが届いた。ヤフオクの人は香港で買ったiPhone4sを転売しているのだ。検索すれば出てくるけど、他社キャリアで使うのは香港版のiPhoneが一番いい、という意見がある。外国のiPhoneを日本で使う場合、正式国内リテラーから買ったものではないので新品保証もないしAppleCareも購入できないけど、香港版なら万が一のときはアップルストアに泣きついて有償で修理できるかも、というのだ(週アスplus)。またオーストラリア版などは購入して半年とか経過しないとSIMロックを解除できないなど、不自由な規定がある。僕は香港より台湾やシンガポールに馴染みがあるのでそれらの国版はどうかと思ったが、日本でキャリアを超えてiPhoneを使う人はほとんど香港版を買っているらしい。そういうわけで僕が買った転売屋さんも香港版でした。

 新品のiPhoneは、アクティベートしないと使えない。これは知っていた。だが僕は、世間の人たちがアクティベーションにどんだけ苦労しているかはまったく知らなかった。
 香港から届いた小さな小包を開けると、白くてお洒落なiPhoneの箱だけじゃなくて、もう一つ荷物が入っていた。小さなホチキスのような文具?だ。何かというと、「マイクロSIMカッター」。iPhone4以降のSIMは普通のSIMより一回り小さいので、こういう器具でSIMを切ってやって使うらしい。
 ……でも僕は、docomoから正規のマイクロSIMを発行してもらって使うつもりだから、こんなもの要らないよ、と思っていた。余計なものが入ってたなー、と。
 だが一瞬後に、それがそうじゃなくて、あるとすごく便利なんだ、ということがわかった。
 つまり、自分でiPhone4sをアクティベートするために、手元にある適当なSIMを切って使うのだ。これがないと、手元でアクティベートできない。
 docomoショップでマイクロSIMを発行してもらう際には、「技適マークを見せて下さい」などと言われるらしい。iPhone3GSの技適マークは背面にプリントされているから問題ないが、iPhone4以降は「設定>一般>情報>認証」を使って画面表示させる。画面表示させるにはアクティベーションしないとダメ。でもアクティベーションに使うマイクロSIMdocomoさんのお許しを経ないと発行されない……では堂々巡りで何もできない。docomoでのやり取りをスムースに運ぶために、手元でアクティベートするのが理想、と。
 手元には2枚のSIM。先日契約を切ったSoftBankiPhone3GSの黒いSIM(もう動かない)と、docomoFOMAの白いSIM(まだちゃんと動いてるよ)。さて、どっちかをパンチしてマイクロサイズにしてしまうか……。当然、もう動かないほうをパンチすることに。まだ契約中のものを破損したら面倒だしね。
 カードを丁寧に固定し、机に置き、ちょっと重いホチキスみたいなハンドルをしっかり押し込むと、「ばきっ」と言って黒いSIMがきれいに抜けた。ちょっと切り口にバリが残ったが、ナイフでちょいちょいと整えて、iPhone4sのSIMトレイに載せて入れてやった。
 電源スイッチを入れると、しばらくして「アクティベートするかい?」みたいなメッセージとともに言語や地域を選択するメニューが出て、アクティベーションが始まった。
 アクティベーションとは、端末が動き始めるよ、ということをAppleに知らせ、許しを請うことだ、と僕は理解している。アクティベーションは、Wi-Fiかネットに繋がったiTunesのある環境で行う。つまり、目覚めたばかりのiPhoneはネット越しにアップルと連絡を取るけれど、キャリア(携帯電話会社)のことは知らないよ、それはSIMに情報があるでしょ、そっちを使うべさ、ということだと思う。
 アクティベーション中のiPhoneは自宅のWi-Fiに繋がろうとするので、自宅の無線LANの名前を教えてやり、パスワードを打ち込んでやる。さらにしばらくすると「新品として使いますか」「前のiPhoneの情報を引き継ぎますか」みたいなことを訊かれるので、僕は自分のMacを起動して、普段iPhoneのバックアップを取っていたiTunesに繋げてやった。すると、前のiPhoneに入れていたアプリや、Safariのブックマークなどが自動で新しいほうに入るのだ。
 これはちょっと時間がかかるけど、後で楽だった。僕はそんなにアプリを入れてないけれど、どんなアプリを入れてたっけ、と思い出すのも面倒なので、全部適当に自動でやってくれるのがありがたい。
 しかし、お小遣い帳の記録は引き継がれなかったし、青空文庫ビューワなどに格納されているとおぼしき青空文庫のデータは引き継がれなかった…。ちょっと残念。iTunes経由で入れていた音楽や映画はきちんと入る。お小遣い帳は、一回デフォルト(破綻)したことにするか。

 ネットの一部には「SoftBankのSIMを使ってアクティベートすると、せっかくのSIMフリー端末なのに、アクティベートの際SoftBankしか使えないキャリアロックがかかってしまう。SIMロックを強要しない海外キャリアのSIMを使わないといけない」という情報がある。だからか、世間ではアクティベーション専用SIMだとかがオークションで取引されているようだ。
 だがそれは誤報だ。僕は、契約切れとは言えSoftBankの黒SIMでアクティベートして問題なくdocomoで使っている。
 こういう機械は中で何がどう動いているのか、まったく目に見えないので、時々オカルトじみた言説や、いかにもそれっぽい噂が流れても、なかなかそれを否定できない。けど、物事は案外と単純だ。とくにApple社の製品は、複雑なものも単純に動くようになっている(もしくは、単純に動いているように見えるようになっている)。

 まだSIMがないので電話はできないけど、iPhone4sは動くようになった。技適マークも表示できる。さ、docomoショップに行こう。

docomoショップでマイクロSIMをもらう
 一駅歩いて近所のdocomo直営店に行く。週末なのでかものすごく待たされる。番号札を引いて順番を予約するのだが、とくに「ご契約について」の番号札だとなんだか時間がかかる。みんな難しい相談をしているのか。
 名残惜しくAndroidで遊んでいるうちに一時間ほど経ち、番号が呼ばれた。一日中接客してちょっと疲れた表情のお姉さんが窓口に招いてくれた。
「このSIMを(と、Android端末から引っこ抜いたSIMを見せ)、マイクロSIMに交換してもらいたいのです。そんで契約も変更を」
「はい……お客様のお電話番号からうかがえますか?」とクレジットカード入力機のようなテンキーパッドを出された。
 続いて生年月日とかで本人確認し(運転免許を持参したが不要だった)、変更する料金プランの話をする。「こうして下さいな」、僕はメモ用紙を差しだした。そこにはこうプリントしてある。

・タイプXi にねん
・Xiパケ・ホーダイ フラット定額
mopera U スタンダード

 はっきり言って携帯電話会社の料金プランのことはまったく理解できないのだが、iPhoneを使うには今のとここのプランが最適らしい。僕が言うんじゃないよ、ネットの賢人諸氏が集合知で決めたんだ。
いろいろ説明しようとしたお姉さんは出端をくじかれたようで、「よくお調べですね」、とメモを受け取って入力した。そして、付帯費用の説明が始まった。まず、事務手数料が2100円。そして、これが残念だったんだが、一年ちょっと前にAndroid端末を買ったとき、「端末購入サポート」ということで補助が出ていたのだった。だがSIMを変えると「機種変更」と見なされ、サポート解除料を取られる。これが4800円、だったかな? 五千円くらい。また金取られるんかー、という理不尽な思いだが、眼の前のお姉さんに当たっても何にもならない。
「来月のご請求でいっしょに引き落としさせていただきますが、いいですか?」
「ええ、いいですとも。早くやっちゃいましょう、早く」
「早くiPhone使いたいんですね、クスッ」
 docomoのお姉さんには全部ばれているのだった。
 そしてお姉さんは、僕のSIM内容をマイクロSIMにコピーするため、「ネットワーク暗証番号」を一度入力させ、しばらくしてから赤い水玉のカードを持ってきた。真ん中に金色の端子が見える。ここを刳り抜くとマイクロSIMになるのだ。
「技適マークの確認はしないんですか?」
「ええ、不要です」
 あれれ、残念だ。せっかく頑張ってアクティベートしたのに。
「実機の動作検証も不要ですか?」
「不要です」にこやかに、お姉さんは言った。はい、あなたの番はおしまいですよー、とでも言うように。
 僕はdocomoを出て、百円ショップでiPhoneのシリコンバンパーを買って帰った。

◆設定。すごく簡単
 めでたくマイクロSIMは手に入ったし、契約も無事済んだ。実は契約内容はよくわからないので、不要なプランを契約させられている疑いがずーっと晴れないのだが、まあおいおい片付ける。ちなみに、僕はそれまでAndroid端末をSPモードというプロバイダで使う契約をして、データと通話は定額で、毎月7600円を支払っていた。SoftBankiPhoneは月額5000円台だから、比べるとかなり高い。というか、両方払っていたのだからバカみたいだ。今度は、docomoだけになり、5000円台から6000円台になる予定だ。まあ、我慢できる範囲だ。前にも書いたように、MNPに伴う補助を使えばもっともっと安く使えるのだが、まあそれはいい。済んだことを言ってもしょーがない。

 で、実際にiPhonedocomoマイクロSIMを入れてみる。最初は長いこと電波を探してて「もしかして使えないのか?」と不安になったが、無事に電波を掴んだようだ。左肩に出る名前が「NTT DOCOMO…」になってい……ないよ、あれ、「JP DOCOMO」になってる。なんだこりゃ。日本郵政か?
 どうも、iPhonedocomoの電波を掴むと、表記が「NTT」と「JP」の二通りになるらしい。どっちが表示されても使い心地や料金は変わらないので問題はない。

 そして、「設定>一般>ネットワーク>モバイルデータ通信ネットワーク」で、モバイルデータ通信の「APN」を「mopera.net」に、も一つインターネット共有の「APN」も「mopera.net」にしてやる。これだけで繋がる。
 docomoでは、プロバイダのmoperaを設定するときは一時的な設定用のAPN名がSMSで支給されるので、それに従って設定せよ、と教えられるが、moperaをドメインにしたメールアカウントを使わないのであれば、設定はこれだけで済む。僕はメールはgmailしか使わないので、これだけでちゃんと動く。あまりにもあっさり始められるのでほんとに大丈夫かどうか心配だったが、今のとこすべての機能がちゃんと動いている。(Facetimeに関しては実験する相手がいないのでわからないけど、アクティベートは済んでいる。iMessageも同様。でもたぶんこの先使わない)

 ということで、今は普通にiPhonedocomoの電波で使っている。ちょっと前に「docomoiPhone、普通に使えますよ−」と教えてくれたSGさん、ありがとうございました。
 で、せっかく高価な海外版iPhoneを買ってXi契約したのだから、堂々とテザリングもしている。今も、出先でネットブックiPhoneを差してネットに繋いでいる。テザリングWi-FiBluetooth、USB接続の三つが選べるが、世間に無用の電波を垂れ流さないUSB接続テザリングが僕は好きだ。USBから給電されるのでiPhoneの電池も減らないし。

Androidはちゃんと成功しようというつもりがあるのか
 というわけで、僕はAndroid使いから、元のiPhone使いに戻ったのだった。一時はAndroidのオープンさやシェアが広がる勢いに夢中になったが、昨年後半から「やっぱAndroidはダメじゃね?」と思い始め、やっとこさ乗り換える決意がついたのだ。
 ちょっと、Androidについて訣別の辞というか愚痴を書いておく。他に書く機会もないだろうから。
 Androidは、出だしは良かったけど、結局すごい勢いで化けの皮が剥がれつつある、と思う。マイクロソフトのダメOS、Windowsはかなり長いこと市場を席巻したし、今もダメだめ言われながらもWindows7は日本のコンシューマ市場では第一位、僕もこのエントリはWindowsで書いている。だけど、Windowsも確実に終わりが近づいてると思う。
 Androidのオープン性と広い支持は、携帯端末のOS覇権で再びAppleがダサい勢力に敗れ去る景色を予感させた。ところが、対立図式がはっきりしてから二、三年経った今、Appleは史上空前の利益と、これまた空前の市場利益占有率を見せている。携帯端末のメーカー別市場占有率では、Appleはそんなに目立たない。一位はサムスン、二位はいろいろあって、三位とか四位で市場の一割弱がAppleiPhoneだ。だが市場利益の占有率で見ると、Appleは七割でサムスンが二割五分、台湾HTCに至ってはあんなにAndroidを育ててきたのに今や全体の1%の利益しか取れていない、のだとか(「携帯市場の利益」7割はアップルが独占スマートフォン戦争の勝敗はついたのか)。ほんとか?と目を疑う話だが、もしかするとほんとかもしれない。

 Android端末は、価格が変動する。iPhoneはなかなか安くならない。また、iPhoneAppleが新製品を出す年に一回だけ価格が変動するが、売れ筋はつねにAppleの目論見通りの値段で売れている。Androidは各社が凌ぎを削っている結果、新製品や旧製品がつねに入り乱れ、いつも価格下落圧力にさらされている。サムスンAppleの何倍も何倍もAndroid端末を売っているが、そこからApple同様きちんと利益を回収しているかは疑わしい。
 Appleも、ジョブズが留守にしていた90年代は、Macでは投げ売りのようなことが起きた。デスクトップやノートでよくわからないモデルがいっぱい出て、どれを買うのが賢いか、ユーザ同士で侃々諤々話し合ったものだ。それは楽しい議論だったが、どれを買ってもある程度不満が残るということでもあった。今、Appleのラインナップはとてもシンプルになっているので、選択の幅はそんなに多くない。だから逆に、どれを買っても不満は残らない。選ぶストレスがないからだ。
 また、認めたくない人も多いだろうが、Apple製品は動作が安定している。90年代のMacOSWindowsと比べるとよくクラッシュしたので、今でも「Apple製品は不安定」と思い込んでる人がいるだろうが、今やすっかり逆になった。Macはクラッシュしない、クラッシュしてもアプリケーション単体が停まるだけだ。Windows7はいちおうメモリ保護とか動いてるが、しばしば「応答しません」などとウインドウに出る。恐ろしく遅くなることも多い。これは僕が使っているVAIOの問題なのかもしれないが、Corei7なのにこの遅さは!と頭を抱えて叫びたくなる。MacBookは2007年くらいに買った古いものだが、一つ前のOS Xが安定して動き、2GHzそこそこのCore2DuoVAIOよりよほど体感が速い。
 スリープからの復帰一つとっても、Windowsは遅いうえにわかりにくい(スリープとハイバネーションの違いって何?)。起きるのも遅ければ寝付くのも時間が掛かる、悪質な幼児のようだ。また僕のVAIOは夜半に突然火が入ってファンがぶーううーーんと唸り始める。夜泣きか!? ウイルススキャンの設定をしているのでそれかと思ったが、違う。スキャンはやってない。なのにうるさい音を立てる。いい加減にしろ、と言いたい。それにひきかえMacは静かで堅牢でよく働いてくれる。
 電話でもそうだ。Android(僕のはサムスンのGalaxyTab SC-01C)は買ったときはさくさく動いた。だが数カ月経つとどうも動作が緩慢になり、今ではブラウザの画面がしばしば固まる(さすがに電話は固まらないが、あわや電話も使用不能になりかけたことが何度か)。iPhoneは、古くなって物理スイッチ(電源)の接触が悪くなったりしたが、一番頻繁に使うホームボタンは堅牢だし、何よりOSやアプリの動作がしっかりしている。時々「よっこいしょ」と言わんばかりにゆっくり動くことがあるが、「もしかして停まる?」という不安感は抱かせない。
 また、一番嫌なのは、Androidのアプリにはマルウェアスパイウェアが混じっていることだ。僕は動作が速いあるブラウザを気に入って使っていたのだが、それは中国製で、実はマルウェアだった。このブラウザ上で使ったパスワードを僕は一斉に書き替える必要に迫られた。というかAndroidでパスワードやクレジットカードは怖くて使えない。たとえ純正アプリしか動作させてなくても、どこでどういうウイルスを拾ってくるかわからないからだ。Androidに強い人に言わせると、「携帯端末でパスワード使ったりするのがバカだよ」ということになるのかもしれんが。
 アーキテクチャの優劣もはっきりしてきた。AndroidLinuxの上で動くJavaが基本だ。Javaは言ってみればエミュレータで、ハードの違いを問わずに動く。これはメリットだが、結局エミュレーションさせている時間が無駄というか、音楽やゲームのようにリアルタイム性が必要なタスクが非常に苦手だ。個人的にはお絵かきなどデザインにも向いてないと思う。iOSはゲームも音楽も得意だし、映像・画像処理までできる。ハードに高い負荷をかけても平気みたいだ。Android端末はCPUがデュアルコアからクアッドコアになり、クロック速度もどんどん上がっているようだけど、数字ほどの体感があるのかどうか。むしろ、重くなるAndroidを必死で動かしているような、そもそもiPhoneのように高解像度画面を載せてこないあたり、画像処理の力が足りません、と白状しているような気がする。
 いまAppleの景気は絶好調だ。今にも潰れそうだったAppleを覚えている僕らの世代からは信じられない。一部のマニアの専有物だったApple製品が、今は誰もが普通に使う、喜んで使うものになった。シンプルで便利で(構造が)お洒落なところは昔と変わらないが、とにかく人気が大きく変わった。隔世の感がある。
 一昨年くらいはGoogleが絶好調だった。いまGoogleFacebookに大きく水をあけられ(検索エンジンSNSは業種が違うと思っていたが、どちらも稼ぎ所は広告業なので競業なのだと思う)、Androidは未完成の欠陥品だとバレつつある。タダより高いものはない、を地でいくような話だ。
 再来年あたり、Appleもがっかりと地に落ちるのかもしれないけど、現状、最高のものを出しているのはAppleにほかならないし、Appleを凌ぐものを出しそうな人たちは僕は知らない。何より、最高のものを世間に問う、というスタンスでずっとやってきたプレイヤーはAppleだけだ。Appleはあざとい価格競争で勝ったことはない。これまで「勝った」と言えたのは、良いものを出したときだけだ。いつだって、高くて、売るのには不向きな商品ばかりだった。それでも世間の人を振り向かせるのに成功したのだ。
 くやしいけど、やっぱりジョブズ、あんたは凄いものを残したねー、と思うのだった。いや何がくやしいのかよくわからんが。