郊外営業、小さな旅
NHK首都圏の小さな番組「小さな旅」ですが、僕は会社員時代に都下西郊の担当エリアへ営業に出かけるとき、いつも頭のなかでこのテーマ曲を鳴らしていました。
今日は書籍『リストラなう!』の発売日、今日おうかがいすればどこの店でも店着してるはず、ということで、かつての担当店へ出かけてきました。頭のなかで「♪るるる〜るるる〜るる〜るるる」と「小さな旅」のテーマ曲を鳴らしながら。
行く先は、いまNHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」で盛り上がっている調布を中心とした都下西郊です。
午前中、激しい風と横殴りの雨がぱらついていたのに、午後にはビシッと陽射しが殴りつけるような快晴になりました。暑かったです。というか、駅のプラットホームは冷房できないから大変ですね。自分がみるみる汗で濡れていくのを感じました。最悪。
そうして訪れた都下西郊のKチェーンさま。どのお店もきっちりと積んでいただいていました。多謝!
こちらはTセンター店さま。新潮社さんのPOP発見。やはりプロのデザインはいいっすね。当たり前だ。
僕が持参したPOPをさっそく立ててくださったのはH幡山店さま。実は臨店直前に駅のベンチで書いたりしてます。
それにしても副島先生の隣とは畏れ多い……。昨日臨店したとこでは『これからの「正義」の話をしよう』なんて世紀の名著の隣だったりして、畏れ多さに頭がくらくらします。
午後いっぱいかけて8店舗ほど臨店し、営業マンだった頃お世話になった方々とお話しして来ました。いやー、嬉しかった。
でもね、「ウキウキ」一辺倒ではないんですよ。なぜって、僕が書いてきたことは現場の書店員さんの気持ちを逆撫ですることも多い、とても多いわけです。同業の方もいろいろ迷惑を被っておられるし、なにより元いた会社に…。それを本にまとめました、うれしいです、と手放しで喜ぶわけにはいかないんで。
昨日、Twitterで「発売ですね。でも大多数の書店員さんの感想を考えると…フォローをはずします」というDMをいただきました。その通りだと思います。
いろんな人に迷惑かけて、このブログをやってるわけです。それは肝に銘じないといけない。
だけど、書店の現場に顔を出すことは、やっぱり楽しいんです。昨日臨店してそう思ったし、今日はそれが確信にまで固まった。何か、現場とつながっていられることを仕事にしたいな、と思ったしだいです。
それ以外にも、今日はいろんな方といろんな話をしました。古ーい音楽の話とか。僕はときどき自分が聴いてきた音楽のことをブログに書いてしまいますが、書店の方のなかには本当に深い造詣をお持ちの人がいらっしゃいます。そういうね、仕事と直接関わらない話が楽しいですよね。こういうノイズ的なことが、後になってなんだかしんみりと深い繋がりを持てた時間だったんだなと気づくことがあり。
今日は暑かったけど、ほんとに楽しかった。唯一問題だったのは、自分がどんどん汗をかいて歩く濡れ雑巾みたいになってしまったこと。電車に乗って冷房でそれが乾くとひどい臭いがしたこと、です。自分の汗臭さに負けたというか、この一点では最悪の日でした。ていうかこんなで臨店してしまってすみませんでした>書店のみなさん
でも、いつか、またお会いしましょう。ああ、売れるといいな『リストラなう』。店頭にいる時間が長くなるから。