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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

リストラなう!番外編2 コメントありがとう

 ええ、「読む者の心を荒ませるブログ」ランキングがあったらダントツで1位であったろうに、そういうランキングがないことを残念に思うたぬきちです。
 いただいたコメントは全部読ませていただきました。これ以上ないくらいしっかり凹みましたし、心も折れてますからご安心ください…。


■僕はこれからどうするつもりなのか
 コメントで「これからはもうこんな高給は取れないだろう」とご指摘いただいてますが、当然僕もそう思っています。ていうか高給は無理どころか、再来月は失業者ですから。とりあえず消費規模を半分以下に縮小する準備をしてます。そういう見直しができる状態なのを幸せに思っています。また健康であることも。
「再就職」の心配をしてくださるコメントも多いですね。実は「再就職」には懐疑的なので今は全然考えてません。同じ業界に行ったらたぶんまた同じことが起きるし! 「不慮の起業家」という言葉があるそうですが、たぶんこれに分類されるようになるんでしょうね…。
 今、堀江貴文さんのブログその他を食い入るように読んでいます。彼がよく言う「起業してほぼ確実に成功する方法」をつい何度も読んでしまうのです。

利益率の高い商売
在庫を持たない商売
定期的に一定額の収入が入ってくる商売
資本ゼロあるいは小資本で始められる商売

 この4原則は深いです。起業に限らず、たとえば出版社が生き残るかどうかのメルクマールにもなると思いませんか。ああもう僕には関係ありませんが…なんて言えないよ!やっぱり思い入れあるし。


■リストラを実行する会社の課題は何か
 いただいたコメントを読み、また繰り返し堀江貴文・起業の4原則を読むと、会社がなぜこのような苦境に陥ったのか、それを脱する方法は何か、すぐにわかってきます。
 昔むかし、出版社は「机と電話1つで始められる」一種のベンチャーだと言われてました。それから何十年も経ったいま、大手出版社を見てみると、軒並みその逆の形態に変貌しています。原価率(人件費)が高く、在庫を大量に持たざるをえず、大資本が前提の経営スタイルになってしまってます。
 給与は、これからも下がり続けるでしょう。どこまで下がるか。たぶん価格競争力を取り戻すまで下がらねばならないのです。それは、会社を辞めた僕の市場価格がゼロから始めていくらなら売れるか、その均衡点を探るのと同じように、出版社の生産物もいくらなら売れるのか、それを作るのにいくらかけられるのか、新しい均衡点を探る過程に入ると思うのです。
 現在のところ会社の再建案はこれまで紹介した通りで、人員と経費を減らして組織をスリム化する段階までが具体的に発表されています。そこから先はまだ全貌が明らかにされていませんが、いずれきっと、原価率を下げ、在庫を減らし、小さなプロジェクトがいくつも立ちあがる方向へと動いてくんじゃないかと思います。


■“金額”の破壊力
 なんだかんだ言って昨日のエントリにこんだけコメントがついたのは“金額”を書いたからですよね。それ以上でもそれ以下でもない。僕の地の文なんかよりも、アラビア数字の塊のほうがよっぽど情報量があるわけで。この数字についてのご感想、読んでてけっこう心が折れました。
 ただ、どんなコメントも「嫉妬」や「羨望」じゃないですよね。全然違いますよね。何と呼んでいいのかわかりませんが。
 コメントを「承認制」にしたほうがいいんじゃというご提案、考えてみると「承認制」にしたら、まず僕が全部読まないといけないので、時間的に無理、と思いました。それに今のままで十分読みやすいコメント欄ではないかと。スパムが一件もないのがすごいですよね。やっぱりこのブログは本文よりコメント欄が素晴らしいと思います。重ねてお礼申し上げます。
 それから、不快に思われた方、とくにブログ主の不用意で無自覚で世間知らずな書きっぷりを不快に思われた方、これには「すみません」と申し上げるしかないですね。「さーせん」。
 でもね、仕方ないですね。僕がこの数字を隠しておいたらご不快にならなかったかもしれませんが、それでいいんでしょうか? 悪いけど僕はイヤですね。これまで、そういう斟酌をし続けてきた挙げ句、つまらないものしか作れなくなったんですよ。もうそんなのイヤですね。「事実は隠さない」。未熟さや無自覚さが見えてもしかたない。未熟でなくなるよう努力していこうと思いますが、事実を隠して、未熟さが露呈しないように生きることはもうできません。そんな生き方意味がないかと。
 一つだけ言えるのは、“たぬきち”が持っている最大のキラーコンテンツは、この数字だったということです。もう他にはありません。これ以上面白いものは出ない、と言っていいでしょう。なので心配しておられる方、ご安心ください。


■後悔と不安
 辞めることを後悔してるつもりはまったくないんですがね。不安はもちろんありますよ、なきゃ変ですよね。
 未練たらたら、に見えるのは、僕が繰り返し会社のことを書くからでしょうね。ある知り合いから「もうそんな古巣の話を書くのはやめて、やりたいこととか書くべき」と強く忠告されました。
 でもね、そんな話、誰か読みたい人いますかね? 会社を辞めた中年男が何をしようが、どうでもいいですよね。誰も興味ないって。
 読んで面白いのは「誰もが知りたいけど簡単には知ることができないもの」ですよね。僕も、書いてて面白いのはそういうものです。だからしつこく会社のこと書くんです(もちろん未練もありますよ!ええ!)。
 思うに、この会社の話題がこれだけの人を引きつけるのは、やはりこの会社に価値があるからなんです。ブランド価値、野次馬的価値、嫉妬と羨望的価値、怒りと恨み的価値……いろいろあると思いますが、「どーでもいい。興味ない」という人は、少なくともこのブログを読んでくれてる方にはいないよーに思います。
 世間の人がまだ興味を失っていないうちに、会社再建が成功せんことを祈ってやみません。