谷中・根津・千駄木散歩
お久しぶりなんだよ。もうこのブログでお会いすることはないんじゃないかなんて思いましたが、Twitterに書かないこともあるんだよ。たとえばこんな。
昨日はいい天気だったので散歩に出たわけだ。目的地はとりあえず根津神社。うちから不忍通り沿いに歩いて6kmくらいかな。いわゆる「や・ね・せん」です。うちの近所が「わ・め・ぞ」つまり早稲田目白雑司が谷と言われてますが、やねせんのほうが小さな観光地としては一枚も二枚も上ですね。
馬鹿正直に不忍通りを歩くとわかりやすいのですが、大通りはつまらないのでその一本裏通りを行きます。こんなふうに猫と遭遇したりします。
根津神社はツツジがいっぱい植わってるので、ぜひシーズンに訪れたいですね。
乙女稲荷というのが境内にあって、赤い鳥居の行列が異世界な感じです。鳥居は小さいので頭をぶつけないように小さくなってくぐらねばなりません。胎内くぐりのようです。
昼ご飯は「お茶とごはんや」という店で定食。しらす飯と野菜天ぷら、\1080。繁盛してる人気店でした。
谷中の七福神は正月明けとかすごい人出だったそうですね。昨日は静かでした。写真は大黒天のお寺。後ろの黄色いマンションがシュールで素敵。
谷中銀座商店街はメンチカツとかいろいろつまみ食いが楽しいとこなんですが、定食で腹一杯だったので買い食いはしませんでした。イラン料理店でピタパンを売ってたので買いました。10枚\500。
帰り道に見かけた謎のメッセージですが、こんなのに引きつけられてる時点で負けてるのかもしれませんね。
山手線の内側かつ皇居の北側一帯は戦前の匂いが色濃く残ってる。てゆか新宿渋谷池袋は戦後になってから勃興した盛り場にすぎず、深い歴史がない。僕は池袋近辺に住んで長いけど、江戸期のここらは郊外も郊外、今でいうと埼玉あたりの感覚だったんだろう。「池袋の女を雇うと屋敷に怪事がある」って「耳袋」だっけか? 池袋が田舎、異界だからこんなふうに言われたわけだ。
昔々から都会だった「やねせん」は、神社一つであっても長い年月多くの人が託してきた思いが澱のように溜まってて、そこらの田舎の神社とは佇まいからして違う。
これは駒込文京コートの近くにある駒込富士神社。この急な石段かあるのは、拝殿や本殿が富士塚の上にあるからなんだ。富士塚は護国寺の境内にもあるけど、ここのはまた別格に立派だ。
ここはそのそばの平地にある天祖神社。何のことはないお宮だけど今も近隣の人から尊崇されている。人が毎日関わってるかどうかは、ちらっと見ただけでもわかるよね。
やねせんブームと関係ない小さなお宮でもこんなにオーラが出てる(ように僕には見える)。下町、古い東京の底力ってあるんだなーと思うわけです。