新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

旅行で奇妙なことがあった

 伊豆の温泉に行ってきたんだよ。一日会社を休めば2泊3日遊べるんだよ。この先ボーナスなんて出なくなるだろうから、今のうちに贅沢しとくんだよ。
 中伊豆と東伊豆に泊まったんだけど、ちょっと奇妙なことがあったんだよ。

 ドライブの途中で立ち寄った蕎麦屋で、「天せいろの大盛り」を頼んだら「普通盛り」が来て、「すみません、間違えてしまいました」と言われてもう一枚盛りそばをもらった。ちょっと得したような気になった。
 次に中華料理屋で「肉野菜炒め定食」を頼んだのだが、どうも肉が少ない。すると店主が「すみません、間違えて野菜炒めを出してしまいました」と言って、ロースの焼き肉を5、6枚小皿に盛って出してくれた。これは驚いた。予定よりかなり大盛りになってしまったから。

 ここでハッと思い至った。今回、中伊豆と東伊豆に分泊になったのは、中伊豆の宿の予約がうまく入っていなかったからだった。ほんとは中伊豆に連泊するつもりだったのだが、2泊目の部屋指定が入ってなかったのを直前に謝られ、それじゃしょうがないねと違う宿を取ったのだった。中伊豆の宿からは平謝りされた。そのうえ料金を負けてもらっておみやげもらったりした。驚いた。代わりに手配した東伊豆の宿は初めて泊まったのだけど、大変満足だった。
 いずれも僕が注文したものが、きちんとオーダーが通っていなかったのだ。これは何だろう? 2度ならわかるけど、3度となるとなんか気持ち悪い。どれも結果はオーライなんだけどね。

 東伊豆の宿は、DASH村そっくり、と言われてテレビにもよく出てるとこらしいです。強いアルカリ泉でとても良い湯だった。半身浴しながら読書しやすいつくりで、腰痛の養生にもなったのだった。
 しかし旅館に泊まってたらふく食べると太るね。


 今回、ふだん通らないルートをいろいろドライブしたのは楽しかった。しかし伊豆半島にも景気後退は確実に波及しており、最近休業したとおぼしき店、宿、施設が路傍にいっぱいあったのだった。
 また、数年前の温泉ブームの折りに保養所などを買い取ってリノベーションしたような、凝ったつくりの宿もそろそろ曲がり角に来ている感じ。オープンして数年経つとスタッフが年を取って経験も積んで、そろそろ給料を上げたりさらに若いスタッフを入れたいところなんだけど、この数年のコスト削減圧力はすごくて、接客業の現場にも疲れが見えるといいうか。
 それでも、良い宿・また行きたい宿というのはたしかに存在する。そういうところは、隅々に気が行き届いてるということもあるけど、最初のコンセプトの視線が高いところにあるのだ。DASH村みたいなことを徹底的にやる、というのもその一つ。従業員を「村人」と呼び、客が通りかかるとにこにこと声をかけ、なんかディズニーランドでは清掃係も「キャスト」です、みたいな不自然さも感じるのだけど、当初のコンセプトが明瞭でわかりやすいから、許せちゃうんだよね。中核競争力、みたいなもん? あと、ちゃんとしたコミュニケーションができることは、ハードウェアの不備を十分カバーする威力がある、と思った。逆に言えば、コミュニケーションをなおざりにすれば、どんな良い商品もクレームがつきかねない、ということかも。

 あと、今日は帰り道を西湘バイパスから国道129号を通って厚木インターへ行ってみた。初めて通る道。日産車体の工場とかあって、お仕事クルマが多い。興味深かったね。
 このへんって、もしかして走り屋が多い?

 それから伊豆って、移住者が持ち込んだのかもしれないけど、変な古い外車がけっこうたくさんあるね。よろよろ走ってるのもあるけど、庭先とかに朽ち果ててるのがときどき見られて興味深い。今日はすげーボロい音させてたアルファロメオ・ジュリアを見かけた。こいつはひどい音だけどちゃんと?走ってて微笑ましかった。
 伊豆は軽井沢と並んで東京の人が昔から愛してきた保養地なんだね。その蓄積はたぶん軽井沢よりかずっと多いと思う。面白いです。