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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

『自動車エンジン技術がわかる本』はすごい

 クルマにとって逆風ばかりの年でした。ビッグ3の過半が潰れ、新車開発は凍結され、売れるのはつまらんHVや減税対象ばかり。新車が出ないんじゃ自動車評論もつまらんよね、と思ってたら、そんなことなかった。激熱い1冊がありました。表題の本は元マツダのエンジン技術者・畑村耕一さんの著作ですが、オビがすごい。「エンジンはないほうがいい!」高らかにうたいあげるこの逆説。まさにそうで、電気自動車が動力的にすぐれているかも、というのはこれです。そして、環境とかコストが叫ばれてる今日、小さい過給エンジンが次々立ちあがっている現状は、自動車技術にとっても正しい進化なのかもしれない、と思わせる。BMW直列6気筒を半分に切って3気筒開発中、と聞いたときは「なんじゃそりゃ」と思いましたが、3気筒のメリットとかも書いてあります。けっこう目から鱗、熱い思いの詰まった劇的な技術書です。あるエンジンに対して「初期の機構選定に無理があったように思われる」なんて、ニヤリとする皮肉な批評とかもあります。
 面白い自動車批評といえば福野礼一郎ですが、その彼も及ばない、徹底した技術者の哲学がつまった、それでいて図解解説書という敷居の低さが両立している、非常にオススメな本です。いま面白い自動車批評はこれだよ!