新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

すごく面白いブログがあった…宮古島の職人のブログ

 最近全然、本を読んでない。本を読むより面白いことがあって。そっちに忙しくて。
宮古スピリッツ」という、宮古島のことを宮古人が語るサイトがあって、その一部としてこのブログが存在する。執筆されたのは昨年1月から7月までらしい。今はもう更新も止まっている。
 神童の公開してはいけないブログ

 このブログがなぜ面白いか、僕が感銘を受けたところを箇条書きにメモっておきます。

  • まず、宮古島の島尻という、かなり限定された地域のカラーが色濃いこと。エキゾチック。
  • 執筆者が大工であり、土建業について造詣が深い。この業界の話は僕にはとても物珍しい。
  • この執筆者は人生経験が豊富。書くもののバリエーションが豊かで、また振幅も激しい。
  • 職業柄、数字にうるさい。実証的であるし、曖昧な表現をしない。僕なんかだったら「こんな感じ」でニュアンスだけ伝えて済ませるところを、この人は「何メートル、何キログラム、何度」ときっちり述べる。これは読んでて面倒とも感じるけど、ウソがなくてグッとくる。
  • 宮古島のテーゲーな感じ、反社会的だけどまあいいじゃないか、な感じ、そんなこと言ったって本音はこうなんだからよ、な感じが良い。
  • 読んでて不安がない。執筆者は人生を肯定的に見てるっていうか。親族や同級生・同窓生を大事にし、地縁・血縁を疎かにしない。これは僕のようなひよわな都会人にはうざったいことばかりだが、執筆者のこの姿勢がどっしりとした安定感を読む者に感じさせる。
  • 心のどこかでつねに突っ込んでる姿勢もよい。
  • 宮古の風物詩も良いし、宮古の人間模様も良い。
  • 宮古だけじゃない、土建業が大きなウェイトを占める普遍的な日本の地方の姿が立体的に浮かび上がってくる。
  • たぐいまれな酒豪揃い、と思っていたけど、宮古の人も泡盛は割らないと濃く感じる、という指摘とか。新しいよ。オトーリの実況ぽいエントリとかも珍しいです。


 iPod Touchを使って僕はブログを読んでるけど、これ使うと枕元のスタンドをつけなくてもブログが読めるわけだ。液晶だから暗闇でも光る。すると、深夜も、早朝も、電気つけて本を開くのがかったるくなる。うーん、やばいぞ。こんなことで本を読まなくなるなんて。Amazonキンドルとか、Appleの大きなiPod Touch(別名Appleタブレット)が出たら、俺もう本読まなくなるかも。

 写真は、くだんのブログにも登場する地域「狩俣」の共同購買店です。泡盛「千代泉」はここで買うのが吉(だと個人的に思ってます)。