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新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

酒井法子主演「裁判員制度広報映画『審理』」って、内容も非公開の決定もおかしくないか?

 またまたまたのりピーねたですいませんが、ちょっと気になったので。
 2件目になる裁判員裁判が今日結審だそうですね。このまま裁判員制度は根付いていくのでしょうか。


 で、のりピー逮捕によってお蔵入りになり、裁判所のwebページからも削除されてしまった広報映画「審理」ですが、テレビで彼女の登場部分がけっこう流れてましたね。
 で、その内容なんですが、テレビで流れたここ↓を見て、今更ですが「変じゃない?」と思ったしだい。

 映画の題材は正当防衛が争われた殺人事件の裁判で、酒井容疑者は裁判員に選ばれた主婦を好演。「裁判員は生き方まで問われている気がする。自分も恥ずかしくない生き方をしないと」。映画の中で、同容疑者はそう語っていた。  【時事通信 2009-08-08】

 裁判員制度って、市井の一般人が務める制度ですよね? それが、いつの間にか、裁判所から「生き方まで問われる」制度になっていたのですか? 飲んだくれたりタバコ吸い過ぎたり遅刻したりずる休みしたりする、凡庸な一般人じゃあいけないんですか?
 たしかに裁判員に選ばれたのに裁判に遅刻したり無断欠席したりするのは良くないかもしれませんけど、それがいつの間にか「生き方まで」問われるような大層なものになっていたとは。全然知りませんでした。


 裁判員というのは、予期せぬときに呼び出されて長時間拘束されて務めなきゃならない、けっこう理不尽な制度です。やっとこさついていくのが精一杯の人も多かろうと思う。それなのに、この広報映画では「あなたの生き方まで問われるんですよ」なんて言ってる。これは制度の横暴なのでは? 制度は、個人個人の生き方とか心の中に踏み込んではいけないと思うのですが。
 逆に言えば、「恥ずかしい生き方しかできない人でも、裁判員を務めることができる」制度でないといけないのでは? 品行方正で生き方も人格も立派な人しか務められない制度なんて……ナチスみたいだね。


 ところで裁判所はせっかく血税で作ったこの映画を、主演の一人が逮捕されたからって勝手にお蔵入りさせることを決定し、世間もそれを追認しているみたいです。これはいけない。血税で作ったものは国民のものです。裁判所なんかが勝手に非公開の決定をするのは許されない。国民の税金で作ったものだから、裁判所が恥ずかしくてお蔵入りにしたくても、報道機関が見せろと言ったら見せなきゃいけません。報道機関だけじゃなくてどんな国民一人一人の請求にも応じなきゃいけない。恥ずかしくても国民の財産ですから見せてくれなきゃ。
 こういう「主演が逮捕されたからかっこ悪いので非公開にします」なんて、何も考えてないよーなバカな決定を、「当然だよね」と追認してはいけません。裁判所はトヨタや薬メーカーじゃないんです。CMとして酒井法子を雇ったわけじゃないんです。CMはトヨタの私的な財産ですが、広報映画は裁判所の財産じゃない。国民の公的な財産です!
 私たち国民は、このくだらない映画にいつでもアクセスできる権利を奪われてはいけない。裁判所はもう一度、webページでの公開を行うべきです。
 もう一つ、この映画の監督さんは亡くなったそうですね。その方の「作品」としても、なんとか公開が続けられることが望ましい。主演の一人が逮捕されたからって作品までが封印されるのは、言論圧殺です。先進国の、言論の自由を守る公的機関がやっていい決定ではありません。
 この項、このブログを参考にしました↓
最高裁は酒井法子主演、故・原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、および上映活動の中止を決定した - 古本屋の覚え書き
『審理』公開停止への疑問 - 「映画の友よ」ナビ