読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

酒井法子……人はなぜ覚醒剤に惹かれるのか?

 芸能人生命を棄てて逃亡中(8月8日午前10時46分現在)の酒井法子さんですが、昨夜最後のニュースでは「夫と別居中の自室から覚醒剤の吸引具が発見され、その付着物から酒井法子本人のDNAが確認された」との話が。警察発表ですよね。警察は「本人の身体からの物証(尿とか)じゃないけど、もうクロってことで報道してもらいます」と決めたんですね。
 ドメインパーキングとか読むと、「ずっと昔に亡くなった父親覚醒剤シノギにするやくざの組長だった」「ついこないだ実弟が覚醒剤で逮捕された」とかって話、また2ちゃんの無数にあるスレッドを抽出したやつを読めば「自称プロサーファーの夫は、実は彼女のための運び屋だったんじゃないか」なんて話も。
 そしてヤフーニュースだかなんだかのヘッドラインには「山奥で開かれるダンスイベントで酩酊している彼女を目撃した人多数。一目で『キメキメだね』とわかった」とかって話も。これってレイブのことですよね。知り合いの知り合いがDJだかラッパーなんだけど、その業界では酒井法子覚醒剤常習ってのは普通に言われていた、という話も伝わってきました。

 覚醒剤、やってたんですかね彼女は。彼女の生活には覚醒剤が必要だったのかな? なんでだろ。
 検索してるとこういう素晴らしいサイトを発見しました→http://kei.kir.jp/kokuhatsu/warumono00.html
「近日中に閉鎖します」とありますが、そう書いてから何年も更新してないですね。でもこの数日でものすごいアクセスいってるでしょうからサイト主は気づいて閉鎖するかも。その前に見ておいて損はない、優良コンテンツだと思います。
 ここ見れば一目瞭然ですが、芸能人の犯罪歴には大きく2つのジャンルがあります。交通事犯と薬物事犯です。暴力事犯もありますがはっきり言って少数派だし、経済事犯は予想よりもずっと少ないですね。
 つまり、芸能人という人たちは、犯罪行為脱法行為に積極的なわけではないのです。
 交通事犯はほとんどが過失。悪質なものでせいぜい飲酒。これはついこないだまでは庶民感覚では許容されていた種類のものです。よほど意識が高い都会人でないと、飲酒運転は絶対しないよ、なんて思ってませんでしたね。田舎の人は消防団員とか警察関係者もふつう飲酒運転してました。芸能人がやってなんで悪いの。

 もう1つの主要ジャンル、薬物ですが、大麻覚醒剤に2分されます。これ、ごっちゃになって報道されたりしますが性質はまったく反対です。大麻はダウナー。酒飲みすぎたときのような酩酊状態になります。アルコールのように不快な離脱症状がなかったりするんでしょうね、リラックスしたりするのに良さそうです。「松嶋×町山 未公開映画を見るテレビ」で「スーパー・ハイ・ミー」というマリファナ吸いまくりドキュメンタリーをやってましたが、それはカリフォルニア州では治療用にマリファナを入手することが合法だ、という根拠で作られた映画でした。リラクゼーションや痛み止めになりそうですね。効いてる状態だと音楽が美しく聞こえるらしいですね。楽しそうですね。アート関係者に愛好家が多いわけです。
 対する覚醒剤ですが、これはアッパーです。酩酊とは反対の、まさに覚醒状態をもたらす薬。ふつう人間は意識がちゃんとあるときを覚醒してるというのですが、覚醒剤を使うと眠かったり疲れてるときも通常かそれ以上に覚醒できる。では普通に覚醒してるときに使うとどうなるか。超覚醒という状態になるそうです。集中力がすごくつく、持続力がつく、眠ったり食事したり休憩しなくてよくなる。日本の覚醒剤文化は、戦争中に特攻隊など死地に赴く兵士にヒロポンを与えたことから一般に普及が始まり、戦後に売春従事者や工場労働者に広く使われた、というそうです。つまり覚醒剤は労働者・大衆・貧乏人のドラッグですね。
 日本ではヘロインなどの強いダウナー麻薬はあまり流行らないそうですね。隣国の中国ではアヘン戦争など歴史を動かすファクターにまでなったのに、同時期の日本に阿片はまったく入ってなかったみたいです。中華料理・纏足・宦官といった文化も日本は輸入しませんでしたが、阿片を輸入しなかったことも不思議というか。それどころか今に至るまで暴力団が扱う薬物の主流は覚醒剤。たぶん次が大麻、ずっと離れてコカインですかね。コカインはたぶんグローバル地下経済が発達したので南米産が来てるんでしょうけど、日本じゃはっきり言って魅力ないですね。化学合成した覚醒剤のほうがずっと効くし持続時間も長いらしいし。アメリカでは覚醒剤よりコカインが人気あるように見えるのは、中南米という巨大な供給地が近くにあって安いから、じゃないですかね。北朝鮮が本気で増産して北米に輸出したら、南米のコカインカルテルも潰れちゃうかも。いやそれはないか。

 で、前述の芸能人犯罪歴のサイトを見てみると、大麻事犯の経験者には以下のような人がいます。

 いしだ壱成 井上陽水 上田正樹 内田裕也 江木俊夫 大森隆志 大谷和夫 我喜屋良光 影山真澄 加千須ユージン 勝新太郎 カルーセル麻紀 カルメンマキ 川口恒 川畑タケル 桑名晴子 桑名将大 加橋かつみ 研ナオコ コロッケ 坂本スミ子 清水健太郎 SHAKAN' BASS ジョー山中 鈴木恵一 竹内正彦 田代まさし ディブ平尾 寺内アキラ 内藤やす子 中島らも 長渕剛 にしきのあきら 仁科貴 沼館敦子 萩原健一 ふとがね金太 ホキ徳田 前村高志 槇原敬之 美川憲一 ミッキー吉野 室田日出男 矢島賢 柳ジョージ

 これ、サイトに載ってた大麻事犯全員じゃありません。全然知らない人は省いちゃいました。だいたいロックなど洋楽系と言っていいかな。ダメかな。
 では、覚醒剤事犯の芸能人にはどんな人がいるでしょうか。

 青山ちはる 青山ミチ 浅井理恵 安部譲二 岩城滉一 江木俊夫 江夏豊 大木ひかり 大森隆志 大久保光信(NOB) 尾崎豊 我喜屋良光 梶永大士 克美茂 カルメンマキ 北公次 沙也加 宍戸史絵 清水健太郎 清水由香里 SHAKAN' BASS 翔(しょう) 芹明香 高橋祐也 田口ゆかり 豊川誕 中村銀之助 西川隆宏 野村貴仁 原田ひかり 槇原敬之 松田ケイジ 美川憲一 ミッキー吉野 室田日出男 

 このサイトが更新されたら、ここに押尾学酒井法子も名を連ねるわけですね…。けっこう大麻事犯の人たちとだぶってるのですが、こっちのジャンルにしか名前が出てない人たちがいます。AV女優です。AV、つまりポルノの仕事はたいへんな重労働です。肉体だけではなく精神的にもストレスが大きい。そういう人が必要としていたのは、大麻ではなく覚醒剤なのですね。
 あと、尾崎と槇原という2大アーティストが覚醒剤に名前を連ねてます。これはなんでしょうね。周囲の環境なのか、本人たちの好みなのか。ちょっと気になるとこです。

 覚醒剤大麻には大きな違いがあると思います。それは、使う時間帯です。大麻は酩酊するので昼間から人前では使いにくいでしょう。夜のドラッグです。覚醒剤は違います。コカインのようにトイレでスニッフして気合いを入れ、大きな商談やプレゼンに臨むといった使われ方もするし、主婦が昼間に集まるファミレスで使ったりもしているそうです。覚醒するわけですから昼間に使ってもさほど違和感はないんですね。ま、よくよく見ると目がイッてたり言動が尋常じゃなかったりして周囲に気づかれることもあるかもしれませんが。
 覚醒剤は昼夜を問わず使える(眠りたいとき以外は使える)向精神薬、といえます。反対に大麻は、リラックスして酩酊できる環境、無防備になってしまう自分を守れる状況でないと使えない。あとちょっとしたら仕事しなきゃなんてせっぱ詰まった状況で大麻を吸ってはいけません。
 逆に言えば、大麻は時間のある人向きのドラッグです。アルコールもそうですよね、出勤前に酒飲む人はあんまりいない。いや依存症の人は呑むかもしれませんが。もとい、楽しむためにはちょっと余裕が必要というか。前述の大麻経験のある芸能人を見てみると、なんだか育ちの良いインテリぽい人とか高度成長期の日本のロックスターというか文化系かっこつけの人たちが多い気がしませんか。覚醒剤経験者のほうはポルノ従事者とかジャニーズ系とか、歌謡系、つまりハードワーカーが目につく。も一つのトレンドは二世タレントなど超ボンボンです。これはもしかして覚醒剤が労働者だけのものではなくボンボン若者層にも普及していることを意味してるのかもしれない。

 で、酒井法子覚醒剤を使ったのはどういうことだったのでしょうか。彼女はたぶんタレントと母親を両立させる忙しい人だったでしょうから、大麻やアルコールのように時間の必要なドラッグは使いにくかったかもしれない。また、ティーンの頃から芸能界にいたから、ハードワーカーとしてアッパー系の嗜好品に親和性があったかも。合法の嗜好品でダウナーの代表はアルコールですが、アッパーの代表はというとたぶんタバコです。タバコはつかの間のリラックスと酩酊感をもたらしてくれ、続いて若干の覚醒効果があるので、精神的ストレスの大きい営業マンなどの間では根強いのです。昼間から使えますし。
 そしてレイブやクラブなど日常から隔絶した状況だとダウナー系の違法薬物も使っていたかもしれません。アッパーばかりだとつらいし飽きるってこともあるし、何より癒し効果があるのはダウナーですから。外国でも、コカインでめちゃめちゃぶっ飛んでいるのをロヒプノール(これは処方薬の睡眠導入剤。一部違法とされる国もあります)でなだめる、といったアッパーとダウナーの併用例は多いそうです。ヘロインとコカインのミックス(スピードボールといったかな?)というのもあるらしい。そういう覚醒&酩酊の入り混じったときに他人から目撃されると「めちゃめちゃイッてる」と見られたかもしれません。

 どこで読んだのかな? 財政破綻間近のカリフォルニア州が、全面的に大麻を合法化する(大麻に課税する)というプランがあるとか。僕は、こういうドラッグや嗜好品はどんどん合法化して公の光の当たるところに置くべきだと思っています。そうすれば覚醒剤依存症で破滅する人も減ると思うし。覚醒剤は人間やめるかどうかといった二択の覚悟がないとできないもんじゃありません。すごく強いけどしょせんは嗜好品です。コントロールできるはずです。まれにできない人もいるけれど、それよりずーっと強いドラッグが合法である日本ですから、覚醒剤なんて合法化しちゃえと思うのです。世界最強のドラッグは、酒です。これより凶暴な、これよりエレガントなドラッグはなかなかないでしょう。

 さて、酒井法子は見つかったかな?