新聞がおもしろくないんだよ
ぼくは日本経済新聞を15年くらい取っている。朝食は床に広げた朝刊の上で、夕食は床に広げた夕刊の上で食べるのが習慣だった。ビールやつまみも新聞の上で味わった。もちろんランチョンマットとしてだけではなく、記事を読むのも肴にして。長いこと独身を続けているとこういうことになるんだよ。
けど最近、どうもそういう気にならない。
新聞を読みながら食事すると、おいしくないのだ。
新聞記事が汚い、汚れているような気がするのだ。
理由はわかっている。民主党の小沢一郎が辞任してしまったからだ。
彼の辞任は、法的にも論理的にも不必要なもので、ただただ「このままでは民主は選挙に勝てないかも」という空気に負けたからだと言える。もちろん小沢はいろいろとその後の布石を打って辞任に臨んだのだろうけど、やはり罪のない人が志を棄てなければならなかったことは残念だ。僕は小沢一郎をそんなに好きでもないけど、彼の辞任は残念だ。
小沢に辞任を迫ったのは世論ではない。新聞だ。テレビもかもしれないけど、僕はテレビを見てないから知らない。新聞は「辞めるのが当然」といった感じの論評しかせず、「辞めないとダメじゃん」という空気を醸成することに腐心していた。とくに日経新聞と朝日新聞は。やめさせるための雰囲気作りを一生懸命やってきた。
その結果、小沢は辞めた。満足か?新聞を作ってる人たちは。
でも君らの仕事は、ウソをついて、ウソの雰囲気で世間を動かすことだ、ということがはっきりしてしまった。
汚い仕事だ。
いろいろ愛着もあるけど、日経新聞読むのを辞めようかと思っている。朝から気持ち悪いものを触るのはイヤだから。