新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

ルクルーゼも万能じゃないんだよ

 今夜も疲れ切って帰ってきたのだが、野菜が無性に食べたくなって途中でブロッコリを買ったりした。これをルクルーゼで蒸らし炒めするのだ。
 家に帰ると冷蔵庫には、ニンジン1本、キクイモいくつか(200gくらいか)、大型シメジ1袋、青梗菜1把があった。これを全部ルクルーゼにぶちこんで加熱して、野菜煮にしよう。


 …結論から言うと、料理は失敗した。
 まず、ニンジンとブロッコリを蒸らし炒めしたら、途中まではうまくいってたのにちょっと時間が長すぎて焦がしてしまった。おお、新品のルクルーゼにお焦げが! しかも他人のやつだぜ。
 でもお湯と重曹で簡単に落ちました。ビバ重曹
 そして次に、キクイモを煮る。煮くずれると自然にポタージュみたいになるだろー、とテキトーに考えて、細かく切ったキクイモを牛乳で煮た。
 吹きこぼれた。そしてキクイモは柔らかくならない。水と牛乳とではその機能がずいぶん違うのだった。

 牛乳を捨て、改めてキクイモを水で煮る。だんだん軟らかくなるのがわかる。これをしゃもじで潰してポタージュにできるか。潰してみる。ぜんぶがうまく潰れはしない。やはりミキサーか、裏ごしが必要なのだ。
 そこによく火が通ってポロポロのブロッコリを入れた。ニンジンは焦げてたので入れずに食べた。おお、蒸らし炒めしたニンジンは甘くて美味しい! 今度はもう少し上手くやってみよう。

 で、キクイモのどろどろにブロッコリを入れたらこれもどろどろになった。しかたないのでまたしゃもじで潰してまわる。緑色の妖しいどろどろができた。だんだん憂鬱になる。
 ここに巨大シメジと青梗菜を入れるか。青梗菜はとりあえず湯通ししておこう。シメジは適当に切って、どろどろの中に入れる。どろどろは濃すぎるので水で割る。


 今夜、幸いだったのは、この青梗菜も鍋に入れたら破綻するな、と思ったので、湯通しした段階でおひたしとして採用することに路線変更した点だった。これは美味かった。味をつけるのを忘れたが。
 そして鍋本体。ルクルーゼの魔力はどう働いたか。
 緑色のどろどろの中に、妖しいキノコが浮かんでいる。これは、ディズニーとかの悪い魔女が森の奥のハットで煮ている妖しい薬にそっくりだ!


 食べてみた。シメジはいける。そりゃシメジだから。しかし芋とブロッコリを潰した汁は異様だ。とんがったキクイモの匂いが食欲をなくさせる。箸休めの青梗菜がなかなかいける。それって…。
 2敗目、もとい2杯目は味を変えてみようと、残っていたクリームシチューの素を2かけら入れてみる。おお、最近のルーはよく溶けるな。
 ぐつぐつ煮えた。緑の坊主地獄(in 別府)のようだ。匂いも少しはマシになったか。
 味は…さらにダメな感じ。ルーと素材の香りが全然合ってない。
 青梗菜を全部食べて、冷蔵庫に入ってた納豆(09.03.01賞味期限)をつまみ食いして、なかなか美味かった。メインディッシュについてはこれ以上何も述べることがないが。

 料理にはセンスが必要だ。限られた素材を生かすインスピレーションとタイミング。道具ばかりが良くてもうまい料理はできない。昨日の鶏肉野菜スープがうまくいったので驕っていた。あれはたまたまだったか。
 もう少し謙虚になります。ごめんなさい料理の神様。