新々リストラなう日記 たぬきち最後の日々

初めてお読みの方は、<a href="http://tanu-ki.hatenablog.com/entry/20100329/1269871659">リストラなう・その1</a>からご覧になるとよいかも。

今日もやる気がでなくて。中野香織『愛されるモード』が出ていた件

 今日もアバウトもろもろでお送りします。やる気なくて。
■先日、中野香織日経新聞連載について触れましたが、翌日書店で新刊『愛されるモード』(中央公論)を見かけました。新作が出ていた、と。
 これは2005年以降の同紙連載をまとめたもので、たぶん新潮文庫の『モードの方程式』の続編に当たるものだと思います。新しい話題はオバマ(連載終了時点はまだ大統領候補をヒラリーと争っていた)の公的場面でのファッションがJFKそっくり、奥さんのファッションはこれまたジャッキーそっくり、という話から、サルコジ仏大統領の前の奥さんとか今の奥さんのファッションが投げかけた波紋とか。
 モードについての本はなかなか成立しにくいと思う。著者が前書きでくどくど弁解しているように、モードについて書かれたことは、書かれた瞬間から古くなっていく。月刊ファッション誌の評判良かった企画を綴じて別冊にしてもそんな企画成立しない。エッセイもその通りで。
 しかし中野香織さんの本はすんでのところで踏み止まって、一瞬一瞬のモードの話を歴史的な視点から俯瞰することによって「服飾史」として成立している。だからオッサン主体の日経新聞でも存在することができたんだなぁ。
 読んでると落ち着くので、前作『モードの方程式』(新潮社)も取り寄せて読むことにしました。

■車のポジションランプの右前がいつの間にか切れていた。そりゃもう5万キロだからね、切れるよ。マニュアルを確認して取り替え方法を見て、切れた球をはずし、近所のイエローハットに行きました。お近くの店舗検索 | イエローハット
 イエローハットの駐車場では、ワイパーを交換するお客さんがいっぱいいます。駐車場には、屋根のあるところと、屋上の露天とがありますが、商品購入後の作業が込み入ったものであれば、屋根がない明るいところへの駐車をおすすめします。
 僕は予習していたのでなんとかランプのバルブをスムースに交換できましたが、それでも知らず知らず手の甲を擦りむいており、シャツに血がついていたのでした。

■久しぶりに公園に行って楽器の練習をした。楽器とはヤマハ製のリコーダー(しかも合成樹脂)。これがなかなか表現力があって、ハマる。リコーダーの運指には2種類あって、不規則なバロック式と、誰もが小学校で習ったであろう易しい運指(ジャーマン式)とがある。趣味で吹くのなら、もう断然前者、バロック式が良い。ジャーマン式は規則的で易しい運指(基本的にサクソフォーンと同じ)で覚えやすいけど、半音階が不得意なので表現力に乏しいのだ。バロック式のちょっと見複雑な運指は、慣れると自在に音を出してる感が強くなり、下手な演奏でも吹いてるほうはなんだかグルーブしてる気がする。
 ディアマンテスの「コンドルは飛んでいく〜花祭り」を聞いて、これは本来ケーナで奏でられるべき曲だけど、リコーダーなら易しいじゃん?ということで吹いてみた。なるほど、吹ける。しかしアルベルトの歌声のように歌い上げるのはリコーダーでは難しい。がんばればできるはずだけど、リコーダーの歌口は朗々とした表現が苦手なのだ。つまり、入り口の敷居はすごく低いけど、その先はものすごく奥深い楽器なのだ。世界の名リコーダー奏者のCDを聴くと、ほとんどフルートかいってほど歌い上げてるやつとか、ほとんどパイプオルガンかいってほどぴったりと機械のように息のそろったマシーナリーなカルテットだったり、驚かされる。どちらもリコーダーの究極のありようだ。じつに表現力のある楽器なのである。
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 ドイツ製の手作り・木製リコーダーも、もちろん良い。吹きやすいし、高音域の出しやすさとか、気持ちよさがある。そしてプラスチック臭さもない。けど、合成樹脂には独自の良さもある。一つ、濡れても平気なこと。二つに、個体差がない。三つ、安いのでいつも持ち歩ける。車に積んどいて渋滞のとき鳴らして気晴らしすることもできる(もしも吹いてて追突されると口を怪我するので要注意だが)。僕は南方のリゾートに夏休みに行ったとき、持って行って、人の来ない砂州で思う存分吹いたりしていた。海辺で気兼ねなく演奏できる楽器というのは、とても少ないのですよ。


 沖縄音階の楽曲をいろいろ覚えたいと思っている。素朴な楽器でも豊かに響かせられるような気がするし、上手になったとしたらどんどん奥が深くなりそうだから。「汗水節」とかかっこいいですよね。